整形外科一般
腰痛について
- 腰痛の原因
- 「姿勢の悪さ」、「激しい運動や労働』「老化によるもの」、「内臓の病気」、「精神的ストレス」など様々な原因が上げられます。
- 背骨と内臓が原因で起こる腰痛
- 一般的には、「背骨に原因があって起こるもの」、「内臓の病気で起こるもの」に大きくわけることが出来ます。
内臓、精神的なストレスを除き、背骨が原因で起こる腰痛の場合は、脊柱および、それを支える筋肉の異常が原因と考えられております。
- 安静
- 急性期には腰への負担を軽くするために安静にすることが重要で、治療効果もあります。
- 薬物療法
- 消炎鎮痛剤、筋弛緩剤、ビタミン剤(B12など神経損傷回復に有効)、精神安定剤、骨粗しょう症治療薬など
- リハビリテーション
- 温熱療法・・・赤外線、ホットパック、マイクロウェーブなど。血流をよくし筋肉の緊張をとって痛みを和らげます。
骨盤けん引・・・腰を引っ張ります。効果に議論はあるが、気持ちがよく安静にはなります。
腰痛体操・筋力訓練など。
- 装具療法
- コルセットを着用して腰椎を安定させ、痛みの軽減・予防、矯正効果など。長時間し続けると筋肉が衰えるのでまめに着脱するなどの注意が必要です。
- ブロック療法
- 椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などで神経が圧迫され下肢痛が重い場合などに、神経に局所麻酔とステロイドホルモンを注入して一時的に痛みを止めてしまう治療です。脊柱管内に行う硬膜外プロック、神経根そのものに行う神経根ブロックなどがあります。
- 手術療法
- 薬やリハビリテーションなどでなかなかよくならず日常生活に支障がある場合などには、手術を行うこともあります。
飛び出した椎間板を摘出したり、神経を圧迫している椎弓を切除したり、不安定な腰椎を固定する手術などがあります。
骨折について
骨折した場合は二つの治療方法があります
- ギプスを巻いて治す方法 保存的に骨折を整復し、
- 手術を行って治す方法
- 骨折部位
- 骨折部位としては手の骨、前腕の骨、足の骨、下腿の骨、大腿骨などの手術を行っています。医者が判断し、ギプスではずれる恐れのある症例や、手術した方が早く直る骨折は手術を行います。
- 骨折と認知症の関係
- 手術が遅くなりますと、大腿骨頸部骨折を起こす患者さんはご高齢の方が多いので、手術までの時間が長くなりますと、肺・心臓の疾患や認知症の症状が出やすくなります。
- 術後の処置
- 術後には、リハビリの為、早期から、歩行訓練をさせることで、回復を早めています。
そのための、プール治療室も備えています。水中での歩行訓練は、水の浮力を利用できますので、患者さんへの負担も少なくてすみます。
- まとめ
- 上記対応の結果、退院する時には歩いて帰られる患者さんも多くいらっしゃいます。